コラム
日本の教育について思う
2025.12.0909:50
カテゴリー:コラム

再三コラムで書いていますが、小・中・高・大学生に向けて、税金・経営・お金・経済に関する話をする機会を得ています。学校では、あまり教えてくれない内容を選んでは、授業をしています。
世の中は、103万の壁、130万の壁、160万の壁などといろいろと議論されているところですが、とにかく仕組みが分かりづらい。そして、現場にいるとわかるのですが、すべての国民に正しくその税法の決まりが当てはめられているかというと、きわめて怪しい?!(全員がチェックされていない)制度の複雑さに振り回され、国民も現場も追いついてない様です。「103万の壁」の計算式を正しく、理解している国民がどれだけいるでしょうか?
給与所得=収入金額「103万」-給与所得控除55万=48万
所得税の計算は、各種所得の合計48万-基礎控除48万=ゼロで、税金がかかりません。これが、
給与所得=収入金額「160万」-給与所得控除65万=95万
所得税の計算は、各種所得の合計95万-基礎控除95万=ゼロ
に改正されます。紙面の都合上、これが限界(笑)
わかりやすく、説明しようにも、収入と所得の違い、給与所得、事業所得、株や土地の譲渡所得などとの違いなど、言葉の定義や計算式をすべて説明しないと伝えきれません。戦後GHQにより導入された年末調整や源泉徴収制度は、国民に税金の興味関心を持たせないためなのかもしれません。
法制度の簡素化はもちろんですが、正しい知識を持ち、正しい判断ができる子供たちを育てることが、教育の現場で必要ではないでしょうか。