コラム

「語彙力」の強化

2025.08.0113:21

カテゴリー:コラム

「語彙力」の強化

とある学校の通信教育で、語学教育の一コマを担当する機会を得ました。今回は、語彙力を伸ばすというテーマで取り組んでみました。「語彙力がある」とは、いったいどういうことなのでしょうか?次の2つの力だと思います。

① たくさんの言葉を知っていて、読んだり聞いたりして意味がわかること(=インプットされた語彙の量)
② それらの言葉を、自分の会話や文章の中で自在に使いこなせること(=アウトプットできる語彙の量)

授業では、「カタカナーシ」というカードゲームを使いました。与えられた「カタカナ語」のお題を、英語・カタカナを一切使わずに説明して、誰かに当ててもらうというシンプルなルールです。ゲームを通して、ただ言葉を知っているだけではなく、「相手に伝わるように工夫して説明する力」こそが、語彙力の核心だと感じました。最近は「エビデンス」「アジェンダ」「スキーム」など、横文字、カタカナが氾濫しています。その言葉、本当に意味を理解していますか?その言葉、きちんと相手に誤解なく伝えられているでしょうか?「意味が分かる(理解した)」と「説明できる」に間には、大きな壁があります。語彙力は、使ってこそ、磨かれる。

そして、それはゲームのような遊びの中でも、十分に鍛えられます。