コラム

5+2=?

2019.10.1117:47

カテゴリー:決算書

5+2=?

「りんご5個とみかん2個、あわせて果物は何個でしょう?」

バカにしているのかと思われそうですが、答えは7個ですね。
計算式は5個+2個=7個。

では、「りんご5個とみかんジュース2リットル」を足すと?
おそらく、誰も答えられないでしょう。

足し算は、それぞれの「単位」が違うと計算不可能です。 「りんご1個20円、みかんジュース1リットル100円です。 あわせていくらでしょう?」
20円×5個+100円×2L=300円 「円」という共通の「単位」を持つことによって、計算することができました!

決算書の話をしましょう。 日本の会社の決算書は、「円」「千円」「百万円」という単位を揃えたもので書かれています。
単位を揃えたがゆえ、決算書というもので、会社の営業成績や財産の状態が把握できるようになります。

一方で、単位を揃えたがために消えてしまった情報もたくさんあります。
社員が何人か、どういう商品を何個持っているか、お客は何人か、チラシは何枚配ったのか、営業は何件訪問したのか。

こういう情報は、決算書には載ってきません。
「単位」は何なのか?そしてその裏には何が隠されているのか?
量では測れない定性的情報もあります。

あらゆる情報とうまく付き合っていきたいものです。