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コラム 「戦略脳」と「戦術脳」
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このはずくとは

1,200

私は、開業以来、ずっと独立起業者や個人事業者の法人成りを中心にお手伝いをしてきました。
独立前の税理士勤務時代の経験を含めると、これまで300件以上の起業予定者や起業者の相談に乗り、開業後の会社の数字がどうなっていくのかを知ることができたわけですが、私の中でこれは絶対だなと確信的なものがありました。
「1人で稼げる粗利益は、1,200万円が限界」
仮に1,500万円稼げたとしても、それは、「寝ずに働き続けたか、一瞬の花火が打ちあがっただけで、何年も続けることはできない。」そう思っていました。

開業当初は勢いが良くてもやがて頭打ちになり、徐々に悪くなっていく関与先が続出しました。
関与先の会社の継続を助けることもできず、自分の力量のなさに愕然としているときに、
ある一人の起業予定者と出会いました。これが、私の運命を変えるきっかけとなりました。
彼は、起業後の税務の依頼にたまたま声をかけてくださったのですが、3年分の事業計画書を見てほしいといった相談でした。

何も教えを乞うことなく、事業計画書を作成して相談を持ちかけられること自体まれで、「素晴らしい起業予定者だな」と思ったのですが、一つだけ「あーこれは。。。」と思ったことがありました。それは、3年後の1人当たりの粗利益が2,000万円となっていたことです。前述の「1人で稼げる粗利益には限界がある」という私の経験則に反する計画でした。

ともあれ、彼の起業のお手伝いに関与することになったのですが、なんとたった2年半で粗利益2,000万円を越え、法人化することになったのです。これは、私の経験則による持論を覆すありえないケースとなり、私は彼に聞きました。
「どんなお仕事をされているのですか?」
当初「広告の制作(チラシ・HP)」と聞いていたのですが、実は、広告制作の前に経営戦略を学び、戦略が出来上がったクライアントしか広告をつくらないと決め、「経営戦略策定のお手伝いもしています」とのことでした。
私はすぐにその経営戦略を学べる勉強会を紹介していただき、通うことになったのです。
それが、経営の師匠である岡漱一郎の「ランチェスター戦略」でした。
こうして、私は、税務のお手伝いだけではなく、「ランチェスター戦略」を駆使して「生き続けるお手伝いをする」という最高の武器を手に入れることができたのです。

ランチェスター戦略とは

「ランチェスター戦略」とは、ある特定のカテゴリー(①商品②地域③客層)の中で「シェア1位」を目指す戦略です。
では、なぜ、「シェア1位」を目指す必要があるのでしょうか?
経営においては、必ず競争があります。ライバルの存在を意識せずして経営をすれば、やがてライバルに倒され、会社は倒産します。「どうか続きますように!」の神頼みでは、経営はできないのです。
それでは、すでに「シェア1位」の会社は、シェア1位を「維持」するためにどうしたら良いと思いますか?
また、まだ「シェア1位」でない会社は、ライバルに勝ち、シェア1位の座を獲得するためにどうしたら良いと思いますか?
ランチェスター戦略は、経営における競争の原理を中心に学びます。
経営における競争の法則である「強者の法則」「弱者の法則」を知る必要があります。
特にクリエイターにおいては、制作物を通じて、お客様の経営がうまくいくことを望んでおられるはずです。
つまり、ランチェスター戦略を学ぶことで、自社の経営のみではなく、お客様の経営にも貢献できる「負けない経営」の知識を手に入れることができるのです。
学んだ知識を活用して、自社の経営・お客様の経営に役立てることができます。
「負けないクリエイターになる」「負けない社長をつくる」「クリエイティブで経営に役立つ」
そのために、ランチェスター戦略を一緒に学びましょう!

このは塾

クリエイター 数字

クリエイターが、数字で経営を学ぶ場

数字が苦手で、損益計算書・貸借対照表がよく分からない。
経営を学んでいるが、業績がなかなか上がらない。
そんなクリエイター社長のための勉強会です。
クリエイター社長の税務顧問を数多く行っているなかで感じている
業績が上がる人と上がらない人との違いを分かりやすく解説いたします。
経営を行っていくうえでなくてはならない数字の知識と、ランチェスター戦略をベースとして、数字が上がるための戦略を一緒に学びましょう。
皆さんが、大好きなクリエイティブの仕事を一生続けられるように手助けすることが私の願いです。

参加費
2時間 3,000円(税込)
会場
ランチェスター経営ジム名古屋/伏見セミナールーム
名古屋市中区栄1丁目7‐25 サン御園ビル1001号(google map

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戦略社長塾

あり方 考え方 やり方

経営競争の法則を、
わかりやすく学べます。

市場では競争原理が働き、大企業も中小企業も「シェア」が高い企業しか生き残れません。ヒト、モノ、カネなど経営資源が少ない中小企業向けの勉強会です。どうしたら、効果的に、また効率よく業績を上げることができるのか?
「戦略社長塾」はその答えをわかりやすく学びやすい形式で開催しています。

全10回で「経営の本質」が
学べるカリキュラム。

基礎編(全3回)応用編(全3回)実践編(全4回)の全10回のカリキュラムです。「何をやるべきか」の前に「何をやってはいけないか」という「経営の本質」を学ぶことができます。また、商品戦略、地域戦略、客層戦略という、経営に大きな影響力を及ぼす3つの要因「三大戦略」についても、それぞれの重点、中心、範囲に整理して考えることができます。

戦略社長塾卒業後、
より実践的なステップへ。

全10回の戦略社長塾卒業者の方は、ここで学んだことを実行する為のより実践的な「経営実践ジム」へ進むことができます。会員制の勉強会で、実践に基づく進捗状況を踏まえながら戦略や戦術の構築ができます。

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プロフィール

メッセージ

クリエイター専門税理士が
あなたと一緒に経営を考えます。

法律(税理士法)で決まっている税理士の業務は、
「他人の求めに応じ、① 税務代理 ② 税務書類の作成 ③ 税務相談の3種類のサービスを行うこと」と定義されています。

しかし、世の中の社長・事業主が税理士に期待することは、「売上や粗利益の増加の方法や経営に役立つ情報の提供」ではないでしょうか?
残念ながら税理士は、経営のプロではありません。
経営に関する知識もなければ、経営における重要な考え方を身につけてもいません。

そのため、いくら期待しても、何も教えてもらえないばかりか、間違ったことを指導され続けるといったことになってしまう恐れがあります。

「クリエイター専門税理士」である私は、全国各地のクリエイターに向けて、経営における重要な考え方や自社分析の仕方を教えたり、経営情報の提供を行ったりしています。
顧問先の割合も全事業者の30%以上がクリエイターの方々ですので、クリエイターの習性を知っている私が、さらなる経営に役立つ武器を提供します。
そして経営を取り巻く様々なリスクから、包み込むように防御します。
一生好きなクリエイティブな仕事を続けられるように!
「つくる」。
その先に素敵な未来を描けるように!
そんなことを一緒に考えられる税理士でありたいと思います。

川瀬智弘Kawase Tomohiro

クリエイター専門税理士
1971年9月12日生まれ
税理士業だけでは会社経営はよくならないという経験から、「ランチェスター戦略」を取り入れ、得意な数字を用いた情報収集と分析、経営戦略を駆使し、「中小零細企業を救う」という野望を持つ。
クリエイターに特化し、そのクリエイティブ能力を経営の場に生かしてもらうことを主としている。戦略思考を身に付けたクリエイターになってもらい、クリエイティブな戦略社長との懸け橋となるような役割を使命と考えている。
家族は、妻と男子2人。世を生き抜くために、クリエイティブな思考と正しい経営のやり方を子供の時から身に付けてほしいと真剣に願う。教育の現場に興味あり。
趣味:テニス・麻雀・囲碁・スポーツ観戦、ほか多数

会社概要

社名
このはずく合同会社
設立
2018年5月
所在地
〒460-0008
名古屋市中区栄1丁目7-25
連絡先
TEL:090-9937-3572
E-MAIL:info@konoha-zuku.jp

「このはずく」名前の由来はこちら

川瀬智弘税理士事務所はこちら

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コラム

「戦略脳」と「戦術脳」

2024.01.2217:22

カテゴリー:コラム

「戦略脳」と「戦術脳」

(問題)メロン1個とみかん1個の合計金額は1100円です。
メロン1個とみかん1個の値段の差は、1000円です。
メロン1個の値段は、いくらでしょう?(メロンの方が高い)
こういう問題を出されると、多くの場合、メロン1個1000円と答えてしまうでしょう。

1050円のメロンと50円のみかんで合計1100円が正解です。

2002年に行動経済学者でノーベル経済学賞を受賞した ダニエル・カーネマン氏が、著書『ファスト&スロー』の中で、人間の思考には、【システム1(早い思考)】と【システム2(遅い思考)】があり、
「システム1」は直感的思考、「システム2」は論理的な思考を指し、常に人間は脳のエネルギーの省力化のため、システム1が優位にある(デフォルトがシステム1)と言っています。

この話を聞いて、いわゆる「物事を鵜呑みにする人」というのは、このシステム1だけで判断する行為が習慣化されてしまった人だと感じました。常にフォーマットやマニュアルに頼る人の特徴を見ていると、システム1からシステム2へ脳が移行する時間を待てないことが習慣化されてしまったように感じます。そのほうが楽だからです。

戦略と戦術の関係で考えると、「戦術脳=システム1」と「戦略脳=システム2」ですね。
このように脳の仕組みを理解しておくと、意識的にシステム2の脳のスリープ状態から稼働する時間を待つということが習慣化され、「戦略脳」が鍛えられていくのではないでしょうか?

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