コラム

零和(ゼロサム)

2019.05.1619:37

零和(ゼロサム)

新元号「令和(れいわ)」にちなんで、漢字が違いますが、「零和(れいわ=ゼロサム)」について書いてみたいと思います。
「零和(ゼロサム)」とは、「複数の人が相互に影響し合う状況の中で、全員の利得の総和が常にゼロになること」をいいます。
合理的・戦略的意思決定理論として経済学や経営学などで応用されることで知られる「ゲーム理論」の中でも取り上げられ、
麻雀や将棋、競馬などのギャンブルやFX(外国為替取引)は、『参加者の得失点の総和(サム)がゼロになる』ということで「ゼロサムゲーム」であるとされています。

資本主義における経済活動も限られた資源(お金)を奪い合うゲームと考えると、
20%の勝ち組と80%の負け組の総和がゼロになる「ゼロサムゲーム」と考えることもできますが、果たしてそうでしょうか?

資源(お金)の奪い合いと考えてしまえば確かにそうですが、競争を通じ、企業間でお互い切磋琢磨することによって、
新たな「価値」が創造され、その生み出された「価値」がこの世に残されていきます。

人類の進化成長もライバルとの「自由競争」があるからと考えてみてはどうでしょうか。
もちろん経営においては、勝ち組でありたいので、戦略を学ぶわけですが、勝ったあかつきには、負け組に感謝する気持ちも必要かもしれませんね。

そして感謝の行為の一つとして、「納税」というものがあると考えると、税との付きあい方も変わるかもしれません。