コラム

零和(ゼロサム)

2019.05.1619:37

零和(ゼロサム)

新元号「令和(れいわ)」にちなんで、漢字が違いますが、「零和(れいわ=ゼロサム)」について書いてみたいと思います。
「零和(ゼロサム)」とは、「複数の人が相互に影響し合う状況の中で、全員の利得の総和が常にゼロになること」をいいます。
合理的・戦略的意思決定理論として経済学や経営学などで応用されることで知られる「ゲーム理論」の中でも取り上げられ、
麻雀や将棋、競馬などのギャンブルやFX(外国為替取引)は、『参加者の得失点の総和(サム)がゼロになる』ということで「ゼロサムゲーム」であるとされています。

資本主義における経済活動も限られた資源(お金)を奪い合うゲームと考えると、
20%の勝ち組と80%の負け組の総和がゼロになる「ゼロサムゲーム」と考えることもできますが、果たしてそうでしょうか?

資源(お金)の奪い合いと考えてしまえば確かにそうですが、競争を通じ、企業間でお互い切磋琢磨することによって、
新たな「価値」が創造され、その生み出された「価値」がこの世に残されていきます。

人類の進化成長もライバルとの「自由競争」があるからと考えてみてはどうでしょうか。
もちろん経営においては、勝ち組でありたいので、戦略を学ぶわけですが、勝ったあかつきには、負け組に感謝する気持ちも必要かもしれませんね。

そして感謝の行為の一つとして、「納税」というものがあると考えると、税との付きあい方も変わるかもしれません。

粗利益をデザインする

2019.03.0201:54

粗利益をデザインする

毎期決算を終えると、税理士と社長との決算報告会の中で「利益率をあと3%アップさせないと・・・」「原価率をもっと下げて外注費を削って・・・」と、こんな会話が飛び交います。

決算書に載っている「売上高」や「粗利益(売上総利益)」は、単なる1年間の合計です。これを眺めていたところで、会社の将来は見えてきません。決算書は、税務署や銀行のために作るものと考えるべきです。

ごく当たり前のことなのですが、決算書の売上高には、「何が」「いくつ」売れたのか?の情報は、一切出てきません。この当たり前のことが忘れ去られてしまって、やれ原価率はどうだの無駄使いはやめろなど、経営にとってあまり意味のない議論を税理士と経営者とでしています。

 

「質を磨くこと」=「売上単価UP」、「量を増やすこと」=「売上個数UP」。

 

ランチェスター戦略を学んでいる皆さんならお分かりですが、粗利益も売上高も、「質」と「量」の話です。

ライバルとの関係において、「質を高めるのか?」「量を高めるのか?」その一点です。

経営を「質」と「量」とに分解して考えていきましょう。

つまり、 弱者の戦略=「質(差別化)」、 強者の戦略=「量(ミート)」

の追及ですね。

 

ランチェスター戦略の考え方と売上・粗利益の「質」と「量」への「分解」・「組立」は非常に相性がいいものであります。

少なくても大きな積み木を積み上げるか? 小さな積み木をたくさん積み上げるか?

戦略的経営を行うことにより、「粗利益」を分解と組立てで「デザイン」しましょう!

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2019.01.2917:03

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